今日もお題に沿って書いてみようかなと思って。
新年度になって新しいことを始めたり、逆にやめてみるって決断をする人もたくさんいるのかなって思った中で、このお題を見つけたので「これは!」と思い書きたくなった。
タイトルにもあるけれど私にとって思い切ってやめてみた事は公務員の仕事である。
経歴
私は2011年から2019年までとある自治体の職員として働いていた。
仕事内容は
- 2011年~2013年:産業活性化の事務仕事
- 2014年:ケースワーカー(生活保護受給者の対応)
- 2015年~2018年:国民健康保険や後期高齢者医療保険の事務仕事
- 2019年:政策企画部門
公務員は異動がつきものだが、それでも私はめちゃくちゃ異動しまくっている。ちなみにどの職場にも馴染めなかった。辛いね。
そもそも何で公務員になったの?
私はリーマンショックの影響をもろに受けた世代で、地獄のような就職活動をしなければならない世代であった。
そんな中で就職活動をすることになったのだけれど、私は「一生働きたくない!永遠にこの大学生活というモラトリアムから抜け出したくない!」という思いを持ち続けていた。
だが現実はそう甘くはない。働かなければ飯は食っていけないし、どこかに就職しなければ人生は終わってしまうと当時の私は考えていた。
結局いやいやながら就職活動頑張ろうという決意をすることにしたのだけれど、最初に民間企業を受けるか公務員として働くかの二択を考えることにした。
私は極度のコミュ障なので「民間企業の圧迫面接に耐えられない!お祈りメールに落ち込んでメンタル病んでしまう!公務員なら面接はそんなに多くないし、そもそも一次試験は筆記試験なので勉強さえ頑張れば受かるだろう。」という超甘い考えで公務員試験を受けることにしたのだ。
しかし、実際はリーマンショックで空前の公務員ブームになったり、当時の民主党政権が公務員の数を減らそうとしたりして、公務員試験もめちゃくちゃ苦労した。それでも何とか試験を突破し、無事に採用されたのでそこで働くことにしたのである。
公務員として働いてみて
公務員として働いた感想を一言でまとめると
生き地獄
最初の職場では、毎日のように課長に呼び出され怒鳴られっぱなし。
ケースワーカーの仕事は生活保護受給者の全く読めない行動に振り回され、通常の業務時間はその対応。17時からようやく事務作業に取り掛かり、23時すぎまで働いて、休みも返上した。ちなみに公務員は予算主義で予算をオーバーすると残業代も出なくなる。6月には「残業代の予算が無くなりました。」という悲しい現実を突きつけられ、残業代なしで夜間や休日返上でお仕事を頑張りました。
保険の仕事は窓口職場なので職員が多く、良く言えば個性豊かな職員がたくさんいた。そんな職場なもんで、人間関係も複雑、悪口・陰口が絶えない職場だった。でも一番マシだったかもしれない。
政策企画の部署は周りが優秀すぎて、無能な人間であった私は6月ころには何も仕事を振られなくなり、エクセルやメモ帳を閉じたり開いたりすることを8時30分から17時15分までやっていた。これが一番きつかった。
ちなみにこの過程で私はうつ病を発症して3回休職してます。
復職するたびに、人事の復職担当の人から「あなたの代わりに頑張っている人の気持ちがわかりますか」とか詰められまくって落ち込み、3回目の休職の時に「辞めるかどうか考えてください」みたいな話になって退職することにした。
公務員として働いてよかったこと
ここまで散々ボロクソに言っておきながらもよかったこともある。
現在は病院で医療事務の仕事をしているのだけれど、保険制度の知識があることが大きく役立った。入院したら限度額適用認定証が必要とか、短期証や資格証の人だから早く保険料を払うように案内しなきゃとか、いきなり医療事務の仕事する人よりかはスムーズに対応できている気がする。
他にもケースワーカーや窓口業務も長かったから、患者さん対応や電話対応は褒められたりしている。
何より大きいのは税金に対する意識が変わったことかな。こんなことに税金が投入されているのかとか、どうすれば節税できるかとか考えるようになった。
辞めてみて
正直、もっと早い段階で辞めとけばよかったと思っている。体壊してまで働く仕事ではない。
なかなか辞められなかったのは、頑張って公務員になったのに辞めてよいのだろうかという葛藤があったからであった。でも思い切って辞めてみたら、意外とすっと気持ちが楽になった。
あとずっとブログやりたかったけど、公務員の仕事柄、ブログってすごいグレーゾーンで始められなかった。辞めた結果自由にできるようになった。やりたいことを自由にできるようになることって楽しいことだよ。ブログ楽しい。
公務員の仕事辞めてからも色々あったけれど、今は割と健康に働けている。相変わらず仕事には行きたくないけれども。
それでも健康あること、そして働くってことは尊いことなんだなって思えるようになったから思い切ってやめてみてよかったって思っている。
最後に、公務員として働いている人や公務員目指している人もいると思うので、これは声を大にして言いたい。たまたま自分には合わなかっただけであって向いている人もいます。バリバリ仕事の出来る人もいます。辞めておけなんて言うつもりはありません。公務員として働いている人たちがいるおかげで私たちの暮らしが成り立っているわけで、私は絶対に必要な存在だと思っているので、公務員が天職だと思っている人には頑張ってほしいなって思っています。